~定型のパニック、発達のパニック①~
がんばっているからこそパニックに
〈ホテルの厨房で罵倒される〉
定型(普通)の方も発達の方もパニックになるというのは、れっきとした事実です。
そこで今回、定型の22歳の男性を例にパニックについて考えてみようと思います。
22歳の男性は大学を卒業後、ホテルの従業員として働いています。学生時代のアルバイトは酒屋での配達業務で、接客に関する知識はないまま就職しました。
ホテルの業務はお客様が旅先でくつろいだり、華やかなパーティー、みんなが喜び涙するウエディング、それらのお手伝いをすることが主な仕事です。
また、VIPの接待やカフェ、お土産の販売まで、多種多様な業務を行っています。
とても華やかなイメージがある一方、ひとたび裏方に顔を出すと怒声が響きます。
「早く料理持って行けよ冷めちまうだろ!!」
「A卓に誰もついていない、飲み物ないから誰かヘルプ入って!」
「進行早まった、デザートの準備早く!」
「泣いてないで笑顔作って客の前にいろ!!」
控えめに表現しましたが、表と裏のギャップは相当なものです。飲食店でお仕事をされたことがある方なら、頷いてくれるでしょう。
特に新人さんは理想と現実の理想に悩まされ、すぐ辞めてしまう方も多い業界です。
さて、まだ経験も浅い入社数ヶ月後、ある事件が発覚しました。
5月末、急激に気温が上昇した夏日のことでした。厨房ではこんな声が聞こえてきます。
「え?ウソでしょ」「替えの樽は?」
「何やってんだよ、お客さん待たせてんだよ」
生ビールの在庫がない。お酒の在庫管理を任されていたのは、まだ入社間もないその彼。
状況を知らされ真っ青になりました。
つづく……。
~お知らせ~
今回、ある方を御紹介したいと思っています。それは【ハルせんせー】という児童養護施設で働いている職員さんです。
ナイス生存!生きてるだけで100点!
が口癖のハルせんせーは、現在ご自分で児童養護施設を作ろうと奮闘中です。
その方の思いに共感し、応援したいと思っています。
ハルせんせーのSNS
はてなブログ 記事一覧 - 子どもが僕らを素敵な先生にしてくれる。
失敗しても守るから安心して挑戦しておいで
— ハルせんせー (@harusense___) 2018年6月4日
もう学生ではない私が「先生~」って飛びつきたくなるような、そんな方なので是非ご覧ください。